もっと良いことを伝え合える職場でありたい!

人を救う仕事

この2年で集められた職場内における多くのパワハラ事例。

それがまとめられてパワハラ防止研修の資料となりました。

 

この資料を用いて各職場で研修を実施することになり

僕の職場でも管理職によって研修が行われました。

 

今回挙げられた事例の一つに

休みの部下に連絡を入れて、飲食物を買って職場に届けるよう指示する。

といったものがありました。

 

これ、僕が若かりし頃は「当たり前」のことでした。

職場からの電話に出ると上司や先輩から

「カップ麺を買ってこい!」「お菓子を買って届けてくれ」など

家で寝てようが、彼女と出掛けていようが

そんなものは関係なく

依頼されたものを買って届けるのが当たり前であり「義務」だった笑

 

そんな平成のくだらない出来事が

この令和の時代にもまだ残っているのだと知り、驚きました。

 

そしてもっと驚いたのが職場でパワハラ研修を開いた管理職からの言葉。

「これはパワハラじゃないよなぁ。買ってきた食材費は支払ってるし、食材を頼まれた子も一緒に食べてるのだから、パワハラには当たらないよな笑」

そんな管理職の言葉に、同調する上司もいたりして、、、

 

事務所内に何とも言えない雰囲気が漂う。

 

すると

僕の係の係長が言う。

「これは明らかにパワハラでしょ。これはやっちゃいかん。」

サラッと言い放つ係長の言葉にホッと安心すると共に僕も追随する。

 

職場を回す核となる係長と僕からの言葉に

管理職はようやく気づいたようで

「そっかぁ。俺たちの考え方が間違っていたんだな。時代は変わったんだな。」

と、理解しながらも時代のせいにしている点に、危うさを感じる笑

 

各事例を元にパワハラについて職場内で話し合う研修。

これは本当に有意義な機会だと思います。

パワハラって3つの要件が決められているわけですが

その要件一つを取っても人それぞれに解釈が異なる。

 

僕が驚いたのは、一人の職員が言った言葉です。

「大声で叱られてもアフターケアがあれば、それは自分に対する愛情であって、自分が悪かったと気がつくことができるから良い。」

 

僕からすれば、仕事をする上で「大きな声で叱る」こと自体があり得ないこと。

大きな声で叱らなくても、伝える方法は他にもあるわけだし

自分の感情をコントロールできずにいる時点で、伝えたいものを見失っているのではないかと思ってしまう。

 

でも、その職員にとっては「アフターケア」さえしてもらえたら大丈夫だと言うのだから驚いてしまった。

部下としての立場では、大きな声での叱責もアフターケアで許容してくれる。

一方で

この職員の立場が上がったとき、アフターケアさえすれば大声での叱責も部下からは許容されるものだと認識しているわけだ。

 

人それぞれに感じ方、受け止め方が異なる。

何が正しい。誰が正しい。

ではなくて、人それぞの違いを知ることができると言った点で

僕はこの研修にすごく感心が湧き、有意義なものだと思いました。

 

この2年。

パワハラを撲滅させるために複数回のパワハラアンケート調査が行われ

その度に多くのパワハラ事例が吸い上げられてきました。

おかげで本当にパワハラ行為者は大人しくなり

目に見えていたパワハラ行為もすっかりなくなりました。

 

ただね。

パワハラ事例を集めるのも良いことなんですけど

そろそろ「良いこと」を集めるアンケートやそれを伝え合う研修があっても良いんじゃないかって思うわけです。

 

「辛い時〇〇さんに救ってもらった」

「〇〇さんがこうしてくれたから良くなった」

「〇〇さんに守られたから今がある」

など

パワハラの話題性に埋もれてしまっているけど

でも確実に職場内では「良いこと」が今も昔もあったはずだ。

それを発表し合う場があれば、職場は明るくなり楽しくなるのになって(^-^)v

 

 

アライグマって言うけどさ。パワハラから生まれた10数年の負の連鎖

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