皆さんは投げ込みヒーターって知っていますか?
この投げ込みヒーターの誤った取扱いが原因で
火事が起こっているそうです。
今回は、この投げ込みヒーターについてお話しします。
投げ込みヒーターとは
特に寒い冬場になると
建築現場でよく使われている作業道具の一つです。
実物はこんな形のものです。
投げ込みヒーターが普及している理由はコロナ?
賃貸業を営む友人との会話で
ふとこの投げ込みヒーターの話が出てきました。
うちの物件じゃないんだけど
投げ込みヒーターが原因で火事が起きてるんだってさ。
知ってた?
新築現場の話?それともリフォームの現場?
って、思うだろ。
違うんだよ。
入居中の話。風呂場で起こってるらしいよ。
うちも入居者に注意喚起しなきゃ。
友人曰く
コロナ禍の三年間で生活が厳しくなっていて
これまで家賃滞納なんてしたことがなかった入居者でも
支払いが滞るケースが地味に増えているらしい。
それに追い討ちをかけるように
ロシアによるウクライナ戦争が始まっての物価上昇。
光熱費もどんどん上がって来てるから
市民生活も少しずつだけど
確実に変化してきているとのこと。
オール電化ではなく
電気とガスを使っている物件だと
入居者の契約に変化が生まれているそうだ。
具体的には
単身者や若い世代の入居者の間では
電気と水道は契約するけど
ガスはあえて契約しないとのこと。
ガスの契約を断ることで
基本料金などガスに関わる費用を抑えるのが目的だそうです。
それほど僕たち一般市民の生活は厳しくなって来ていると言うことですね。
なぜ投げ込みヒーターがお風呂に使われるのか
そこで僕が疑問に思ったのが「お風呂」問題。
オール電化のアパートなら大丈夫だけど
ガスを使わない入居者はどうやってお風呂に入るの?
そこで使われるのが投げ込みヒーターなんだってさ。
投げ込みヒーターを使ってお風呂に張った水を沸かしてるんだってさ。
建築現場で使われる投げ込みヒーターをイメージしている僕にとっては
高温の電極部が剥き出しになっているヒーターを
浴槽内に入れることを想像し
正直ゾッとしました。
ただ、今はお風呂専用に作られた投げ込みヒーターが多く販売されているらしいです。
お風呂に投げ込む(入れる)ヒーターなので
先ほど写真を挙げた建築現場用とは違って
熱く熱せられる電極部はきちんと保護されていて
当然
樹脂製の浴槽でも溶けたり燃えたりしない構造になっている。
なぜお風呂専用の投げ込みヒーターで火事が起こるの?
では
なぜそんなお風呂専用の投げ込みヒーターが火事を起こすのか。
火災事例
普段から浴槽内の水を投げ込みヒーターで加温している家庭において
いつもの様に浴槽内にヒーターがあるものと勘違いしてコンセントを差し込み、そのまま外出。
ヒーターは浴槽内ではなく、空のポリバケツに置かれていたため、ポリバケツに着火して出火した。
火災事例
普段からタイマースイッチを接続し、決まった時間に作動するようにした状態で投げ込みヒーターをお風呂の追い炊きとして使用している家庭において
コンセントを抜き忘れたままヒーターをプラスチック製のカゴに置いたまま外出。
その間にタイマースイッチが機能し、ヒーターが作動してしまいプラスチック製のカゴに着火し出火した。
火災事例
普段からお風呂の追い炊きとして、投げ込みヒーターを使用している家庭において
使用後にテーブルタップの個別スイッチをオフにして洗濯場に保管していたが
物を取ろうとした際に意図せず個別スイッチをオンにしてしまい、作動したヒーターがタオル等に触れて着火し出火した。
誰も火事を起こしたいとは思っていない!
極論を言えば
きちんと水の中に入れて取扱説明書のとおり適切に使われていれば防げる火事ですよね。
でも
お風呂って生活には欠かせない日々のもの。
お風呂の準備って家事の中でも特段注意を払ってやる作業じゃないですよね。
どちらかと言えば
流れ作業で行うもの。
洗濯物を取り込んで片付けたり
夕飯の支度してる傍で
ささっとお風呂を掃除して家族がお風呂に入る時間に合わせてお湯を張る。
それが毎日続くことだから
余計に注意力なんてものは働かないだろうし
そもそも忙しくてそんな余裕がないのが実情だと僕は想ってます。
生活は逼迫していて
節約を余儀なくされる毎日。
休むことはできない家事に追われる日々で
火事にまで遭ったら、、、
心折れちゃいますよね。
火事に遭えば
ぼやで済んでも
燃えたものは買い換えなければならず、余計な出費になる。
ぼやで済んでも
もしかすると
「なんで火事なんか起こしたんだ!」
って叱られるかもしれない。
ましてや
家が全て燃えてしまったり
誰かが怪我をしてしまったらもうどうすれば良いのか。
家事は主婦や主夫だけではなく家族みんなのこと
もし
投げ込みヒーターを使われている方がいたら
今一度気をつけていきましょう!
家族の誰かひとりのせいではなく
家族みんなのこととして考えましょう。
一緒に暮らす家族、離れて暮らす家族みんなで思い合って。
一人暮らししているお子さんがいたら
そっと投げ込みヒーターについて聞いてみましょう。
もし使っていたら、さりげなく危険を伝えてあげましょう!
誰もが傷つき悲しまなくて済むように。
安全な投げ込みヒーターってあるのかな
気になって調べてみたら
お風呂専用に作られてる投げ込みヒーターには
空焚き防止、漏電防止、火傷防止機能など
様々な安全機能が備わっているんですね!
安心の日本製
クマガイ電工さんの「沸かし太郎」
ネーミングから日本を感じられて良いですね笑
IC温度コントロール機能で、30℃~45℃の広範囲で湯温が設定できる。
温度設定や電源のON・OFFの設定をします。
電源のオン・オフと温度調節のみの誰でも簡単に操作ができるコントロールボックスです。
コード破損防止の保護チューブを採用しているため、ドアの挟み込みによる断線を防止してくれます。
本体が水面から出るなど水位不足を感知したら自動的に電源を遮断。
まさに函館消防本部さんの事例のような空焚きによる火事を防いでくれる機能です!
水位センサーの他に4つの機能が設置されており、それぞれに異常があると電源が切れるようになっています。
- 異常温度上昇防止装置
- ヒーター異常加熱防止装置
- 過電流防止装置
- 漏電防止装置
高温となるヒーター部分に直接触れて火傷しないように、ステンレスのカバーが付けられています。
なので
子どもたちが遊ぶビニール製の簡易プールでも湯を沸かせますし
プラスチックのバケツでも大丈夫なんですよね。
また濡れた手で取り扱う際に
誤って落としてしまっても衝撃を吸収するために
ゴム製の保護カバーが付けられています。
カバーなどが取り外ししやすい構造となっているのでお手入れも簡単です。
今使われている投げ込みヒーターを
日本製の安全な製品に買い換えるのも良い方法ですね。
災害時にも使える投げ込みヒーター
僕は災害ボランティアを趣味にしていて
災害ボランティア愛・知・人
で活動させていただいてます!
2022年も福島県桑折町や新潟県村上市、静岡県静岡市などへ行き、災害ボランティア活動をしてきました。
この投げ込みヒーターって災害時でも使えるなって実感しました。
なぜならば
被災地の電力復帰は電力会社さんのご尽力のおかげで早いものですから。
寒い季節には温かい湯船に浸かって冷えた身体と心を温める。
暑い季節には温かいお湯で汚れた皮脂を綺麗さっぱり洗い落とす。
日常じゃ当たり前のお湯でも
被災地では至福の経験に変えられるんじゃないかなって。
このお風呂専用の安全な投げ込みヒーターがあれば
場所を選ばないなって感じました。
小学校などでは
防災キャンプと称した宿泊型の被災体験が全国各地で流行ってきています。
そこではやかんで沸かしたお湯を簡易プールに溜めてお風呂に入ったり
ドラム缶風呂をやったりしていますが
そこにこの投げ込みヒーターを使ったお風呂体験を取り入れるのも良いかなって(^-^)v
何気ない日常の会話にこそ、大切な気づきが転がっている。
今回は投げ込みヒーターについて、気づくことができました。
明日はまたどんな人と、どんな気づきを見つけられるかな。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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