休職中の仲間を復職へと導いたのはランニングだった

ランニング パパの日記

災害ボランティア・災害支援が趣味の僕

10月末に静岡市清水区の被災地へ行っていたとき

 

以前同じ部署で働いていた後輩が、休職していることを伝え聞く。

イケメンで笑いのセンスが良く、何よりも仕事に誠実な男。

また一緒にやりたいと想える良い仲間が長く休職していたとは、気づかずにいた自分を恥じる。

 

ボランティアの活動を終えた夜、宿泊先からすぐに連絡を入れる。

「気持ちが疲れちゃったみたいで。」

そう返事をする後輩。

職場環境の悪さは、彼の部署のメンツを見れば容易に想像がついた。

でも、誰を悪くいう訳でもなく、ただただ自分の力の無さを詫びる言葉に、僕はある種の怒りさえ湧いてきた。

「暇ができたら一緒にランニングしよう!」とだけ伝えておいた。

 

 

全てのボランティア活動を終えて出勤した日に、職場の現状を主観を入れずに聞いて回る。

主観を入れずに聞いてもやはり「腐ってた」

 

日を改めて、家に引き篭もっているであろう彼のところへアポ無しで押しかける。

彼の好きなお酒と、彼の奥さんやお子さんへ向けたケーキを手に、ランニング姿で押しかける。

インターホンに思い切り顔を近づけて不審者を装いインターホンを鳴らす。

しばらくして「どなたですか?」と返答が来る。

「漏れそうなのでトイレを貸してもらえませんか?」

「トイレですか、、、」

「そう、トイレ貸してもらえませんか?」

 

この不審なやりとりの末に、無防備にも玄関に出てきた後輩。

ランニング姿の僕を見て、昔みたいに良い笑顔で

「ぽたさんじゃないですかー!!ほんとに来てくれたんですか!?」

 

休職して以来およそ5か月、初の来訪者だと言うのに快く家に上げてくれた。

世間話に花を咲かせて笑い合う。

自然と後輩の方から心のうちを話し出してくれる。

全てに耳を傾ける。

ただ一つだけ僕には飲み込めないことがあったので、その一つだけは文句を言わせてもらった。

「精神科へ行ったら心の病だと診断され、職場でもカウンセリングを受けているので、どうやら僕はおかしい奴みたいです。」

「お前は正しい!おかしいのは職場の連中の方であって、薬を飲まなきゃならんのは同僚や上司の方だ!」

キョトンとした後輩を無理やり着替えさせて、ぷんぷん苛立った僕は一緒にランニングへ出かける。

 

走ることは素晴らしい

走ることが心や身体に及ぼす良い影響は計り知れない。

彼が住む地域はランニングするには絶好のロケーション、羨ましい限りです。

休職して暇してるなら「走り出せ」と笑い飛ばす。

 

そこから1か月半が経った今日。

後輩から連絡が来た。

「1月から復職します。毎日寒いですがランニング頑張ってます。」

 

復職することが良いことだとは僕は想わない。

だって、職場のメンツは変わらないし後輩にとって環境が良い方向へ変わったわけではないから。

でも、後輩は走ることでリフレッシュができることを覚えた。

これは本当に心強いことだと想う!

 

後輩ならもう大丈夫。

もしダメでもまた休めばいい。

人生、仕事が全てじゃない。

 

気持ちが疲れた中でも

走るという行動を起こし、それを続けてきた後輩を僕は心から尊敬します。

復職おめでとう。

そして、おかえり。

来年は僕のところへ来ると良い。

優秀な仲間を迎え入れる環境は整っているから(^-^)v

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます!

家事育児仕事に疲れていませんか?

きちんと休むことと自分自身へのご褒美を忘れないように活きてください(^-^)b

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