貴方の周りには
「お前のためだ!」「あなたのために」と
言ってくる人はいますか?
今日はそんな「お前のため」と言ってくる人の話をさせていただきます。
「ポタさん。相談に乗ってもらえませんか。」
と後輩から突然のLINE
予定を合わせてカフェで逢う。
話を聴いてみると
職場の先輩との関係
で酷く悩んでいた。
彼の職場はかなりしっかりとした上下関係が構築されており
令和の世にあってなかなか珍しい厳格な職場に思える。
この厳格な職場環境で
「お前のためだ!」
と
彼は毎日先輩から叱責されているようだった。
お前が仕事を覚えられるように!
お前が失敗しないように!
お前が上司から叱られないように!
お前が
お前が
お前が、、、
お前のために俺は怒ってるんだ!
毎日毎日
「お前のためだ!」
と言われ叱責され続ける彼。
不思議なことに
彼は叱責される度に反省を繰り返し
自分自身の至らなさを責めているのだから
僕にとっては
本当に理解に苦しむ環境です。
後輩のために仕事を教えるのであれば
後輩が覚えやすい方法で教えれば良い。
後輩に失敗をさせたくないのであれば
そっと後輩のフォローに回れば良い。
上司との付き合いが長い先輩なのだから
上司との間に入って後輩を守ってあげれば良い。
弱い立場の後輩に対して
感情的に当たり散らかして得しているのは
言うまでもなく「先輩」自身である。
「お前のためだ!」
というキラーワードを掲げては
恐怖で相手を支配して
悦に浸っているだけだと思う。
お前のためではなく
全ては「自分のため」。
先輩側からの話が聴けない以上
偏った物事の見方だし
根本的な解決には至らないけれど
間違いなく言えるのは
感情的に毎日毎日人を叱りつけるのは異常だ。
この先輩が抱えているものは一体何なのだろう。
怒り続けるにはエネルギーが要る。
溢れんばかりの怒りのエネルギーはどこから生まれているのか。
何がきっかけで生まれたのか。
なぜ毎日溢れるのか。
僕は後輩からの話を聴いて
後輩よりも先輩の方が心配になった。
後輩からの話を聴いた上で僕の考えを後輩へ伝える。
明日もまた先輩に
「お前のためだ」
と言われて叱責されたら
言葉を入れ替えて聞こう。
「お前のためだ」
ではなく
「俺(先輩)のために」
と置き換えて聴いていこう。
先輩は決して後輩のためを思って
叱責しているのではない。
自分自身のストレスや憂さ晴らしのためだけに怒っているだけ。
先輩からの叱責を受けて
もう不必要に自分を責めることはない。
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