僕がキライな言葉

人を救う仕事

皆さんにはキライな言葉はありますか?

仕事をしていると好きなことばかりではなく

自分が望まない嫌なことも当然にやらなきゃならない。

仕事上ではキライな言葉だって笑顔で受け止めなきゃならない。

だって社会人だから。

 

僕がかれこれ20年近く勤めているこの仕事は

一生で一度あるかないかの

危機的状況に陥ろうとしている人やその周りの人が

「助けて欲しい」

と願いながら電話をかけて来てくれます。

 

その一生で一度あるか無いかの災害現場で

一つとして同じ状況にない凄惨な現実に対応するために

僕たちは力を合わせてチームとして日々鍛錬に励みそれに備えています。

 

定年退職でどれだけ人が入れ替わってきても

20年前から変わらずに聞かされる僕のキライな言葉がある。

過去20年で確かに人はずっと変わって来ているのに、変わらずに引き継がれている言葉。

 

それは

「燃えているのはどうせ他人(ヒト)の家だ。ゆっくり行け。」

 

無機質で無気力で無責任な言葉。

 

なぜこの言葉が引き継がれているのか僕には20年経った今でも理解が出来ない。

 

どんな思いで僕たちを呼んでくれているのか。

どんな思いで僕たちの到着を待ってくれているのか。

 

凄惨な現場を知り尽くした僕たちなら容易に想像できること。

 

万が一そう思っていたとしても

上に立つ人間は決してそれを発してはいけない言葉だと僕は思う。

 

どのルートで行けば最短で到着できるか。

どこに入り込めば火災を食い止められるか。

他のチームとどう連携を取るか。

瞬時に判断し決断して仲間に戦い方を伝える。

 

そんな中、今回も僕のキライな言葉が放たれた、、、

「燃えているのは他人の家だ。焦らずゆっくり行けばいい!」

 

20年前、10年前の僕だったら

「なんでですか!?」と反抗的な言葉を発したり

「この人何言ってんだよ!」ってあからさまに不服な態度を示していた。

 

でも、ポジションが上がって来た今は違う。

 

「はい!」

とだけ、元気よく返事をする。

 

運転している仲間も

「はい!」

元気よく返事をする。

 

共に活動する他の仲間も

「はい!」

元気よく返事をする。

 

上司からの指示を真っ向から受け止めて元気よく返事をする。

 

そう。

返事をするだけだ。

 

今回の戦い方を伝える僕の言葉に仲間はみんな耳を傾ける。

慌てもしないし

ゆっくりも行かない!

 

一分でも一秒でも早く到着できるように冷静に急ぐ。

到着したら一分でも一秒でも早く消し止められるように迅速に活動する。

 

僕がずっとキライだった言葉

今では良い仲間、良い世代に恵まれて気にも留めなくなってきた。

素敵な仲間たちと日々精進し、仲間たちとの時間を大切に過ごすことでチームは強くなる

世のため人のために共に活動してくれる仲間たちに感謝です(^-^)b

 

これからは俗に言う社会人としての在り方も

きっと変わっていくと思う。

社会人という言葉で片付けずに生きていきたいものですね。

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