保護司になるにはどうすれば良いの?3年目現役保護司の体験談

保護司

保護司って何か知っていますか?

正直、保護司がどんな活動しているかも知らない

実際に保護司と会ったことがある人ほとんどいませんよね。

普通に生活していてもほとんど耳にしない

保護司というお仕事。

 

いえ、労働ではないですし

給与という労働の対価も当然いただけないので

保護司というのはボランティア活動と表現すべきですね。

 

今回はこの保護司について話したいと思います。

 

保護司とは?

保護司は、犯罪を犯した人非行のある少年立ち直りを地域で支えるボランティア

令和5年1月時点で全国に約4万6千人が活動しています。

保護司の職務

その職務は、主に次の3つが挙げられます。

  1. 保護観察を受けている人と面接を行い、生活などへの指導や助言をすること。
  2. 刑務所や少年院に入っている人の帰住先(出所後に住まう場所)の生活環境を調整すること。
  3. 犯罪を未然に防ぐための啓発活動を行うこと。

保護司の身分

保護司は、非常勤の国家公務員です。

そして、ボランティアですので給与は支給されません。

保護司になる条件

保護司には、次の条件を全て備えていることが必要とされています。

  • 社会的信望
  • 熱意と時間的余裕
  • 生活の安定
  • 健康

保護司の任期と定年

保護司の任期は、2年です。

ただし、再任を妨げない。と規定されているので

実際のところは2年ごとに更新の手続きを経て、現役保護司の方のほとんどが再任(延長)しています。

しかしながら、この再任は76歳未満とされています。

 

愛知県の保護司の状況(令和5年1月1日時点)

愛知県の保護司数は、2,224人です。

愛知県における保護司の定数(必要な人数)は、2,389人であり、充足率としては93.1%

足りていないというのが現状です。

 

年齢別の構成比

  • 70歳〜75歳:38.3%
  • 60歳〜69歳:38.7%
  • 50歳〜59歳:16.9%
  • 40歳〜49歳:5.1(僕はここです。)
  • 20歳〜39歳:1.0%

60歳以上の保護司によって、この更生保護制度が支えられているのですね。

 

愛知県職業別の構成比

職業別の構成比は、多種多様ですので割合の高い職業から順に

無職(主婦を除く)

会社役員・団体役員

宗教家

主婦

となっており

この4つで全体の半数を占めています。

ちなみに私と同じ公務員が占める割合は、4.9%です。

 

保護司の現状

愛知県の保護司制度は

必要とされる保護司の人数に足りていない状況で

かつ

60歳以上の保護司によって支えられていること。

 

60歳以上の保護司が多いことから

無職や会社役員、宗教家などの職業割合が高いこと腑に落ちますよね。

 

これは愛知県に限らず全国でも同じ状況であり

高齢化の問題は、保護司制度を見直す中でも切実な課題とされています。

 

保護司になるにはどうすれば良い?

では

実際のところ保護司になるにはどうすれば良いのでしょうか。

どうすれば保護司になれるのでしょうか。

 

必要な保護司の数が足りておらず

高齢化が進む現状を改善しようと20代〜50代までの人が手を挙げても

実際には保護司になるための道案内が無い。

 

そして

自分自身でどうにかして保護司への道を見つけて

その門戸を叩いても

きっと開いてくれないのが今の保護司の世界だとも言えます。

 

僕が保護司になった経緯(経験談)

僕が20代後半の頃

名古屋市消防局の予防部に、憧れの人がいました。

当時の火災予防業務は全国的に見ても、全く力が入れられておらず

建物関係者とのトラブルを回避することが優先され

火災予防上の消防法令違反の是正に力を入れられずにいた時代でした。

 

そんな中にあっても

名古屋市消防局予防部はあらゆる手段を講じて

火災を未然に防ぎ

市民の安全安心な暮らしを守ることに尽力していました。

当時

その最前線で活躍されていた人が「保護司」だったのです。

ただでさえ重く難しい火災予防業務

それに加えて保護司まで勤めていることに僕は完全に惚れました!

 

  • 犯罪者が全て悪い人というわけではないこと
  • 支えることで犯罪が減れば社会に幸せが増えること
  • 犯罪を予防することは火災を未然に防ぐことにもつながること

このような内容をその方から伝えられ

単純な僕は帰ってからすぐに保護司について調べて

翌週には市内にある保護司の事務局へ足を運んでいました(^-^)v

 

 

事務局の受付へ行くと

高齢の男性保護司さんが2人で対応してくれました。

僕は保護司になるにはどうすればなれるのかを率直に伺いました。

その方々から帰ってきた言葉は

占い師さん
受付の人

君、若いね。

いくつ?

ぽたパパ
ぽたパパ

28歳です!

占い師さん
受付の人

20代?

若すぎるね笑

まだ無理だよ。

君が住んでいる地域の保護司の紹介はあるの?

ぽたパパ
ぽたパパ

紹介はありません。

僕の住んでる地域の保護司さんはどなたですか?

占い師さん
受付の人

それは言えないよ

まだまだ若いしダメ

無理だから俺たちみたいに歳をとってからまたおいで

 

結局のところ

やる気があっても話さえ聞いていただけない

将来的にどうすればなれるのかも教えてはいただけない。

なんだこれ?

というのが正直な印象でした。

 

とはいえ

保護司の活動に対するはずっと消えることはなく

献血のボランティアや被災地での災害ボランティアなどを始めて

娘たちが小学校へ上がってからは小学校のPTAをやるなど

今やれるボランティアや地域の活動に力を注いできました。

 

そして様々な場所で

「保護司をやりたい」という想いを伝えていました。

 

まぁ。

ほんと変わり者ですよね笑

 

そして39歳の年

地域の防災訓練会場で心肺蘇生のブースを任されていたとき

現役の保護司さんを紹介されました。

知人
保護司

お前か?

保護司になりたいと言ってる変わり者は。

俺は来年で定年になるから

俺の後を継げ

 

こんなにもあっさりと保護司になるもんなのかな?

呆気に取られたのを覚えています。

 

名前と住所と電話番号をお伝えしてその日はお別れ。

 

そして

そのまま何の連絡もないまま

秋が終わり冬が終わり春が来た頃

仕事を終えて家に帰ると

リビングに膨らんだ茶封筒が置いてある。

 

ぽたママ
ぽたママ

名前も名乗らない偉そうな爺さん

「旦那に渡してくれ」

って言って置いて行ったよ。

 

そうです。

この茶封筒の中に保護司になるための必要書類が入っており

保護司になるための手続きの始まりでした笑

 

今ではもう何を書いたか覚えていませんが笑

履歴書職場での承諾書などを用意して保護司さんへ渡したのを覚えています。

 

そして何も説明もないまま

令和3年5月25日

齢40歳の年に新人保護司として法務大臣から委嘱を受け

晴れて保護司となりました笑

 

結論どうすれば保護司になれるの?

というわけで

保護司になる方法は、、、

 

わかりません!

ごめんなさい!!

 

もはや

一子相伝的なものだと承知しています。

 

実際に僕の同期の保護司さんたちもみんな

退任される保護司さんの後継として紹介され

内容もよく分からないまま保護司になっている方々ばかりです。

 

これじゃ保護司の人数は増えませんよね(^-^;q

当時の僕は40歳でしたが同期の方々はみんな60代ですから

高齢化率も高いまま、、、。

 

保護司の会報誌や研修資料などでは

保護司のなり手の少なさ高齢化などが喫緊の重要課題とされていますが

 

正直、なり手が少ないというのかなぁ、、、

僕は単に

保護司を募集する受け入れ体制が整っていないだけであって

保護司の活動自体も不透明過ぎるだけなのでは無いかと思っています。

 

この社会には保護司をやりたいと考えている方は多くいると思います。

また保護司の活動を知ったら関心を持ってやりたいと思う方も多くいると思います。

今はただ受け入れ体制がうまく機能していないだけの問題だと思っています。

 

このような入り口の狭い保護司の世界ですが

それでも保護司になりたいと思っていただける方

是非とも一子相伝の門戸を叩いて

もしくは別ルートを探していただいて

共に保護司として頑張っていきましょう!!!

 

続いては

保護司のお金事情についてお話しさせていただきます。

保護司は国家公務員!給与ってもらえるの?手当はあるの?

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