福原愛さんと元夫の江宏傑さんとの
”長男連れ去り報道”を観て
かつての自分自身の境遇を重ねてしまい
勝手に心を痛ませる僕の弱さがある。
前妻からの一方的な離婚要求を受け
急ピッチで進んだ離婚手続きと父子家庭への準備
日本では、子どもの親権はほぼ間違いなく”母親”に与えられます。
僕が離婚する際にも当然に親権は前妻に持っていかれると危惧していました。
しかしながら
金と男に溺れた前妻は呆気なく親権を僕に委ねてくれ
また前妻の親も「娘では孫の面倒は見れない」との理由で
娘が親権を放棄することを支持した、、、。
僕にとっては良い流れであったのは言うまでもない。
だが
無事に離婚が成立した後が
本当の試練であり
苦難の道のりになった。
離婚協議書に記した「面会」がそれである。
離婚という行為は多大なるエネルギーを消費します。
娘たちは「離婚」と言う事実を受け入れることにエネルギーを注ぎます。
加えて学校生活やお友達との関係の中でも
「離婚」と言うものをどのように表現すれば良いのか苦慮します。
ましてや「母親が出ていく離婚」といった面でも相当のエネルギーを注いでいたと思います。
24時間勤務という特殊な仕事もあって
僕たち父娘3人の父子家庭生活は極めて特殊な環境だったと言えます。
わがままを言いたい娘たち
それでも頑張らなきゃいけない娘たち
家事育児仕事に頑張らなきゃいけない僕
娘たちのわがままを全て笑顔で受け止めるには限界を感じる僕
父娘がそれぞれに頑張り続ける毎日に襲ってくる
前妻からの「面会要求」
日常を必死で生活している僕たち父娘
その一方で
前妻は悠々自適に遊びながら日々の生活をエンジョイしている。
そんな前妻が”母親”の特権を行使して面会に現れる。
当然に喜ぶ娘たち、、、。
そりゃそうだ。
毎日必死こいて頑張っている自分たちに
余裕の笑顔で美味しいものを食べさせてくれて
好きなところへ連れてってくれて
好きなものを買い与えてくれる素敵な母親。
面会の度に喜ぶ娘たち
そして
面会を終える度に気が落ちて
不安定になっていく娘たち、、、。
ただでさえ難しい父子家庭の舵取りの中
前妻が起こす荒波は恐ろしいものであった。
どれほど頑張って安定させたとしても
すぐに前妻によって不安定にさせられる。
満足しているのはいつだって”前妻ひとり”だった。
ある時
前妻からの要求で
「娘たちが遊園地へ行きたいと言っているから泊まりで連れてっていい?」
と面会要求を受けた。
娘たちに聞くと
「行きたい」と応えたので僕は了承した。
面会当日
前妻に娘たちを預ける。
面会中は母娘の時間を邪魔したくないので僕からの連絡は控えるようにしていた。
一方で
前妻は親権を持つ僕に対して定時で連絡を入れることになっていた。
昼になっても
夜になっても
翌朝になっても
前妻からの連絡はない。
そして
面会終了予定になっても帰って来ず
連絡も来なかった、、、。
夜になり連絡がついた。
前妻は
「ごめんごめん。楽しくって連絡するの忘れてた。夜ご飯もご馳走してから帰るね。」
あっけらかんと笑いながら話す前妻に怒りを感じる。
22時過ぎ
前妻が娘たちを連れて帰ってきた。
嬉しそうに玄関に入ってくる長女の笑顔が胸に刺さる。
帰りの車で寝ていたのだろう
次女は抱っこされて玄関に入ってきた。
前妻が
「じゃあまた遊ぼうね♪また遊びに行きたいところ考えておいてね♪」
と話すと
長女も次女もわんわんと泣き出した。
「なんで行っちゃうの?ここがママのお家だよ!寂しいよ!帰ってきてよ!」
娘たちの声が泣きじゃくる光景が
僕の心をえぐる。
前妻に泣きながら抱きつく娘たち
それを呆然と眺める僕
娘たちに両腕を回し背中をさする前妻
彼女の目には涙は流れていなかった
それどころか
すっと顔をあげて僕の顔を見る。
「どうだ?」
と嘲笑う顔が怒りを通り越して怖さを与えてきた。
こいつはどこまで恐ろしい奴なんだと。
この小旅行が娘たちの心をそれまで以上に
不安定にさせたのは言うまでもない。
僕はたったの二日間
たったの二日間で精神が崩壊するほどの怒りと不安と悲しみを負いました。
江宏傑さんはどんな思いで過ごしてきたのでしょうか。
また母親から事実上残された形となる長女さんはどんな思いでいるのでしょうか。
所詮は他人様の家の話。
真相や真実は当事者同士で無ければ誰も分かりません。
いや、当事者だって分からないのかも知れません。
ただ僕はこの福原愛さんと江宏傑さんとの報道を観て
辛い過去を思い出してしまいました。
それほどまでに離婚後の親子関係は複雑であり不安定なもの。
どうか江宏傑さんたち親子に平穏が訪れますように。
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