「保護司って給与や手当はもらえるの？」
友人からよく聞かれる質問です。
今回は「保護司のお財布事情」についてお話しさせていただきます。
保護司の立場
保護司は
保護司法に基づき、法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員です。
しかしながら
僕たち保護司の立場はボランティアです。
給与はいただけるの？
非常勤の国家公務員ですから
何となくお給料をいただけるようなイメージが湧きますが
給与は一切いただけません！
なんてったって
ボランティアですから！
手当はいただけるの？
給与は一切いただけません！
しかしながら
手当といった形のものはいただけます。
この手当というものにあたるのが
「保護司実費弁償金」と呼ばれるものです。
保護司実費弁償金
対象者さんと面接する際には、多少なりともお金を使います。
そこで
保護司がその職務を行うために要した費用について
保護司法第１１条第２項において
とされています。
これに基づき保護司実費弁償金が支給されます。
具体的には
- 補導費
- 生活環境調整費
- 保護司研修等出席実費
が挙げられ四半期ごとに支給されることになります。
具体的なお財布事情
では
実際に保護司である僕のお財布事情をお伝えします。
僕が保護司の委嘱を受けたのは２０２１年からです。
新任保護司となる初めの１年間は総会や研修会への出席だけで終わりました。
２年目に入った時点で「生活環境調整」という活動を任されました。
これは
刑務所等に収容されている方が出所された際に
スムーズに社会へ戻れるように住まう場所や働く先の調整を行う活動です。
そして３年目の２０２３年になり
初めて対象者さんを任されることになりました。
保護観察処分を受けている対象者さんと
月２回以上の面接を実施する活動が始まりました。
では
より具体的なお財布事情をお伝えします。
支出面
まずは支出面
保護司の委嘱を受けると担当の保護司会に所属します。
岡崎でいえば岡崎保護司会に所属することになります。
そしてこの岡崎市の中でも支部的なもので
北部、南部、西部、東部といった所属に分けられます。
所属に属するということで発生するのが会費です！
僕の場合でいうと
岡崎保護司会：年会費５０００円
岡崎北部保護司会：年会費５０００円
といった形で
毎年度１万円の年会費を支払っています。
ボランティアなんですけど
会費制という笑
これは保護司になってから知りました(^-^;
総会も岡崎全体の総会と支部での総会と二つあるので
その度に懇親会が催されており
飲食費として５０００円など会費を支払うことになります。
つまり
保護司になるだけで年間２万円ほどの支出が生まれます。
その他に僕の場合は
対象者さんの自宅や外のお店で面接を行うのでガソリン代や駐車場代、飲食代が別に必要になります。
飲食代は割り勘で良いんですが、僕はご馳走するようにしています。
収入面
一方の収入面
僕の場合は２０２１年は活動がなかったので
収入（保護司実費弁償金）は当然ですがゼロでした。
２年目の２０２２年からは生活環境調整の活動が入りましたが
こちらも収入はゼロでした。
生活環境調整の活動は、活動１件ごとに定額が支給されるとのことですが、僕の場合は支給されていません。
３年目の２０２３年からは保護観察が入ってきたので
この年から保護司実費弁償金が支給されるようになりました！
これは先に挙げた補導費に属しており
月ごとに１件として処理され
その月での面接回数や活動内容等により定額で支給されます。
支給時期は四半期に１回支給されるので
１月、４月、７月、１０月の末日に指定口座に振り込まれます。
僕の場合ですと過去の支給額を見ると
月換算すると５０００円をいただいていることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
少しは保護司のお財布事情が見えましたでしょうか。
やはり何と言ってもボランティア活動。
保護司実費弁償金をいただけるだけで光栄だと僕自身は感じています。
ただ
保護司としての会費は、、、
正直、不要だと思うんですよね(^-^;
手当をいただきたいとは思いませんが
保護司のなり手が無い中で
従前の会費制を取っている現状はいかがなものかと。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
保護司に興味関心のある方
保護司になりたいと思っている方の参考になればと思います。
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