毎年7月は再犯防止啓発月間です。
今年で73回目を迎える「”社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」
通称「社明運動」の一環として
今日は保護司として名鉄東岡崎駅南口で街頭広報をさせていただきました。
k岡崎保護区の保護司さんが名鉄東岡崎駅又はJR岡崎駅へ朝の7時30分に集合し
7時45分からおよそ1時間の間
通勤通学の方々を対象に啓発品であるティッシュを配る活動をしました。
※写真は中学校で配布した際の写真です。
そもそも「社会を明るくする運動」って何なんでしょうか。
恥ずかしながら
僕は保護司になるまで全く知りませんでした(^_^;)
”社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~
引用元:法務省HP
”社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~
社会を明るくする運動とは
すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。
犯罪や非行を防ぐために必要な環境
テレビや新聞では、毎日のように犯罪などのニュースが報道されていますが、安全で安心な暮らしはすべての人の望みです。
犯罪や非行をなくすためには、どうすればよいのでしょうか。
取締りを強化して、罪を犯した人を処罰することも必要なことです。
しかし、立ち直ろうと決意した人を社会で受け入れていくことや、犯罪や非行をする人を生み出さない家庭や地域づくりをすることもまた、とても大切なことです。
立ち直りを支える家庭や地域をつくる。
そのためには、一部の人たちだけでなく、地域のすべての人たちがそれぞれの立場で関わっていく必要があります。
「社会を明るくする運動」では、犯罪や非行のない地域をつくるために、一人ひとりが考え、参加するきっかけをつくることを目指しています。
活動の主体
この「社会を明るくする運動」の活動は、私たち保護司はもちろんのこと、更生保護施設職員さん、BBS会員さん、協力雇用主さんといった数多くの団体や個人の方が関わっています。
社会を明るくする運動の始まり
昭和24年7月1日、更生保護制度の新しいスタートである「犯罪者予防更生法」が施行されました。
戦後の荒廃した中にあって、かねてから街に溢れた子供たちの将来を危惧していた東京・銀座の商店街の有志が、この法律の思想に共鳴し、同年7月13日から1週間にわたって、自発的に「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催しました。
この銀座フェアーが刺激となり、また犯罪者予防更生法施行1周年を記念して、その翌年の昭和25年7月1日から10日まで「矯正保護キャンペーン」が全国的に実施されました。
このキャンペーン期間中、前年の銀座フェアーに示された一般市民の熱意と善意を高く評価して、映画会、記念スタンプやリーフレットの配布、街頭宣伝活動などの啓発活動が全国的に実施されました。
街に溢れる戦災孤児、犯罪や非行の激増による社会不安の増大、インフレや物資不足により生活に余裕のない人々の、不幸な少年に対する思いやりや愛の心を呼び戻し、殺伐とした世相に明るい光を灯したとも言われています。
社会を明るくする運動の誕生
昭和26年7月、「銀座フェアー」と「矯正保護キャンペーン」を通じて、犯罪の防止と犯罪をした人たちの立ち直りには、一般市民の理解と協力が不可欠であるという認識を深めた法務府(現在の法務省)は、この啓発活動を将来とも継続して一層発展させる必要があるとして、“社会を明るくする運動”と名付け、国民運動として世に広げることにしました。
そして、第60回(平成22年)の運動において、公募と有識者による選考委員会を経て、新名称「“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」が定められました。
運動の趣旨を分かりやすくしたこの新名称のもと、地域に根ざした国民運動として一層の推進を図っています。
正直なところ
今回、私は東岡崎駅南口のバスロータリー周辺でティッシュ配りを行いました。
駅の改札口から定期的に流れ出てくる人の群れ
駅の改札口へ足早に向かう人の群れ
先を急ぐ人
ゆったりした人
友人とおしゃべりをしながら歩む人
音楽に耳を傾けている人
スマホを見ながら歩く人
様々な人に対して声をかけながらティッシュを配る。
おはようございます!保護司会です!
良かったらティッシュをどうぞ!
行ってらっしゃい!
私たち保護司会の人間を避けるように足早に通り過ぎていきます。
大半の人が無視です。
そして中には
「これ何のティッシュですか?どんな活動ですか?」
と関心を持って聞いてくれる方もみえた。
でも
その問いに対して
目的を持った明確な回答を返せる保護司は私を含めて一人もいませんでした、、、。
この社会を明るくする運動の契機となった戦後の日本。
この運動を発起した時のような熱意や善意は
果たして今のこの時代、この活動の中に存在しているのでしょうか。
#生きづらさを 生きていく。
生きづらさの中で、生きていかねばならない人たちへ届くのだろうか。
保護司の僕がこんなことを言っていてはいけませんが
発起人たち先人の想いを大切にしながら
目まぐるしく変化する時代背景に合わせて
私たち保護司もより良い活動の在り方を模索して
社会に合わせた目的ある行動へ移して行っても良いのではないでしょうか。
今回配ったティッシュで救われたり報われる人が一人でも居たら嬉しいな。
そう感じた一日でした。
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